シリコマート社イタリア製シリコン型

ケーキデコレーション分野で全米トップシェアを誇るWILTON (ウィルトン) 社。先日 TFOODS では WILTON 製品ラインナップを刷新し、デコレーション製品がますます充実いたしました。これにあわせて、色数・サイズがグンと増えたアイシングカラーと新登場のメレンゲパウダーを大特集!ここ数年大注目のアイシングクッキーの作り方を通して、素材の基本的な使い方と、押さえておきたいポイント、更には具体的な取り入れ方をご案内。ポップでカラフル、とってもキュートなWILTONエッセンを是非取り入れてみてくださいませ!

  • アイシングクッキーのススメ
  • 基本のアイシングペースト作り
  • アイシングデコレーション・装飾パターン
  • メレンゲパウダーと乾燥卵白の比較
  • アイシング関連商品一覧

ウィルトンクラスについて

ウィルトンクラスのレッスン風景

今回特集するにあたりご協力頂いたのが 「ウィルトンクラス」。WILTON 製品の日本総代理店が中心となって管理する、アメリカ WILTON 社のウィルトンメソッドに基づくケーキデコレーション教室です。基礎から応用まで様々なカリキュラムを用意し教室や体験レッスンを開講しています。

メソッドを修了した講師が全国各地で公認教室を開くなど、大都市に限らず全国でウィルトンメソッドを学ぶことが出来、多くのメディアに取り上げられるなどますます注目されています。

本特集では、ウィルトンジャパン監修の元、おさえておくべき基本を中心に特集しました。また、経験豊富なクラスの知恵を重要項目としてご紹介しています。WILTON マークのついたポイントには是非注目してくださいね。

■ウィルトンクラスの詳細は公式ホームページでご確認頂けます。
https://www.entrex.co.jp/brand/wilton/shoplist/ 

アイシングクッキーのススメ

近年非常に人気のあるアイシングクッキー。専門店や、ワークショップ、教室などが全国各地で人気を博し、専門書の出版も相次いでいます。難しそう、手間がかかりそう、デザインが思い浮かばないなどなど、なかなかハードルが高く感じますが、いざやってみれば思いのほか簡単。シンプルなデザインでも華やかな色使いがパッと目を引く愛らしさ。もちろん手の込んだ大作も関心を引くことでしょう。贈答品や、イベント商品、ウェディングなどの従来のラインナップに是非加えてみてください。

アイシングクッキー導入例

ウェディング
出産内祝い
メッセージプレート
レジ横に置いて
バレンタイン、ハロウィン、クリスマス等
紅茶・コーヒーに添えて

アイシングクッキーの基本的な作り方を通して、WILTONメレンゲパウダーと、WILTONアイシングカラーシリーズの利用法をご紹介します。アイディア次第でオリジナリティあふれる色とりどりのクッキーが出来ますよ!

【準備するもの】

  • ボウル
  • ハンドミキサー
  • スパチュラ
  • スプーン(または霧吹き)
  • 爪楊枝
  • 絞り袋・口金(またはコルネ)

【材料】

1.粉類に水を混ぜ合わせる

パウダーをハンドミキサーで混ぜる

ハンドミキサーではツヤが出るほどしっかりと混ぜ合わせます。この後水分を加えた際に分離しにくくキメの整った仕上がりとなり、絞り出した後も均一に仕上がります。

ボウルに粉糖とWILTONメレンゲパウダーを入れ、混ぜ合わせ、水を加え、粉の舞い上がりに気をつけながら、ハンドミキサー低速で約7分しっかりと混ぜ合わせます。スパチュラなどでさっと混ぜてキメを整え、アイシングの完成です。

2.お好みの色に着色する

アイシングペーストを着色

何色も作る場合は、スパチュラの歯が隠れる程の背の高い小さめの容器に取り分けると作業性が良くオススメです。ウィルトンクラスでは紙コップを愛用しているそうです!

着色をします。お好みのWILTONアイシングカラーを爪楊枝の先に少量とり、アイシングにつけ、スパチュラでしっかりと混ぜます。非常に濃く鮮やかなので様子を見ながら少量ずつ。

3.用途に合わせて固さを調節する

固さを調節する

スプーンだと思った以上に量が入りがち。そこで霧吹きを使用すると思い通りのさじ加減で水分を含ませることが出来ますよ。

ハンドミキサーでしっかりと立てたままではアシングクッキーには固すぎる為、アイシングの固さを調整します。アイシングが流れないように壁となる枠線用の固めのアイシングと、枠線の中に流し込むゆるめのアイシング2種類を用意します。様子を見ながら水を少量加え、スパチュラでしっかりと混ぜ合わせていきます。

■枠線用のかためアイシング・・・・すくった時に角の先がおじぎをするぐらい
■流し込用ゆるめアイシング・・・・すくって落とした時に7~8秒で形が消えるぐらい

4.絞り袋やコルネに詰めて準備完了

乾燥しないように濡れ布巾をかける 完成したアイシングペースト ラップに包んで保存

絞り袋またはオーブンシートなどで作ったコルネにアイシングをつめ、準備完了です。口金やコルネの先は、かためアイシングを絞る細いものと、ゆるめアイシングを絞る少し広めのもの、基本は2種類を用意します。

【作業中の注意点】
アイシングが入ったボウルや絞り袋は乾燥に要注意。濡れ布巾をかぶせるなど、乾燥させないように作業を進めましょう。

【保存と使用期限】
完成したアイシングはラップに包むか密閉容器に入れ、常温保存で約3日間、使用する事が可能です。使用する際は、必ず分離した水分や色素を混ぜてから使用します。

基本の水玉デコレーション

アイシングクッキーの肝!基本のデコレーション法を水玉模様を例にご紹介します。「基本のアイシングペースト作り」で作った「かためアイシングペースト」と「ゆるめアイシングペースト」を使い分けて、キュートなクッキーを作りましょう。ポイントをしっかり押さえれば綺麗な仕上がりになりますよ!

1.固めのアイシングでを作る

お好みのクッキーに枠線用の固めアイシングを絞り出していきます。線を絞る際は、鉛筆のように「引く・書く」のではなく、アイシングを「落とす」イメージで。口金、またはコルネの先を始点に付け、上に引き上げアイシングを落としながらゆっくりと線を描きます。

2.ゆるめのアイシングを流し込む

ゆるめアイシングは、厚めに盛るのがポイント。出来るだけ厚くすることで、乾いた際の「へこみ」を最小限に抑える事ができます。

次に流し込み用のゆるめアイシングをやや厚めに絞り流し込みます。小さな穴や、ダマが見られた場合は、爪楊枝の先でならします。

3.乾く前に模様をつける

必ず流し込んだアイシングと同じゆるさのアイシングを絞ります。違うゆるさのアイシングを絞ると色が滲み混ざり合う原因に。

流し込んだアイシングが乾く前に、別の色のゆるめアイシングを絞るとフラットな水玉模様が完成。

4.表面が乾いたら装飾をする

表面が乾いたら、かためアイシングで模様を絞れば華やかな仕上がりに。また、縁取りや、別の色でアウトラインを引くとポップで愛らしく仕上がります。その他口金でお花を絞るなどアイディア次第で様々な表現が可能です!

装飾パターンの応用

簡単で見栄えのするアイシングのデコレーション方をご紹介します。デコレーションに悩んだ際のご参考に!ここでご紹介しているのはほんの一部。アイディア次第で様々な表現ができますよ。

フラットタイプ

ゆるめアイシングをスペース全体に流し込んだ後、乾く前に別色のゆるめアイシングを絞ることでフラットな模様付けをする事ができます。豹柄などのアニマル柄もオススメです。

爪楊枝使用タイプ

フラットタイプの応用編。ドットを描いて爪楊枝で引くとハートに。ボーダーを描いて上下に爪楊枝を引くと矢羽根模様に。2~4重の円を描いて中心に向かって爪楊枝を引くとお花模様に。

立体タイプ

一度流し込んだアイシングを乾かし、更に流し込む事で立体感のある表現が可能です。格子状の枠線1マスおきに流し込み乾燥後、残りのマスを埋めればキルティング模様に。太いラインやリボンを重ねればプレゼント風に。キルティング模様を応用すれば鱗や波、貝殻などなど。

ラインタイプ

ふちの飾りや生地に直接描いた細い線は非常に脆く壊れやすく、むき出しのクッキー部分が多い場合も割れやすいです。そんな時、クッキー色のアイシングで「下地」を作ると壊れにくい丈夫なアイシングクッキーが出来ますよ。

お好みの色で作ったかためアイシングで細いラインやドットを描けば繊細でロマンティックな模様を表現できます。シンプルなアイシングの上に描いたり、ふちを飾るだけで華やかな仕上がりに。

口金絞りタイプ

口金をつかってかためアイシングを絞り出すことで、花、葉、ハートなど様々な立体モチーフで飾ることが出来ますよ。ハートは丸い絞り口で作れますのでコルネでもOK!

オーブンシートの上に絞って乾燥させるとオリジナルのトッピングシュガーが完成。沢山作ってストックし、必要な時にアイシングを少しつけて貼り付けると簡単デコレーションに!

トッピングタイプ

WILTONのスプリンクル商品やアラザンをのせるだけで簡単に可愛らしさを演出できます。また、パールパウダーを使うと華やかさと高級感がグンとアップ!ワンランク上の仕上がりに。

チョコレートや飴細工など製菓分野でも需要の高いパールパウダーやグリッター。実は日本で食品添加物として認可されたものは非常に限られ、工芸用として流通しているものが多いのです。シェフラバー社のパールパウダーは認可された貴重な製品。とてもオススメですよ。

WILTONメレンゲパウダーは、乾燥卵白をベースに作業性と仕上がりの美しさを向上させたとっても便利な製品です。しかし実際にどれほどの違いがあるのか。乾燥卵白と比較し、メリットとデメリットをまとめてみました。

WILTONメレンゲパウダー 乾燥卵白
作業性 膨らみ・保形性・保水性が良い。乾燥が比較的遅めの為、作業がしやすい。 時間経過による状態変化が早い。乾燥が速いため慣れないと作業が難しい。
匂い バニラ風の甘い香り 若干、動物由来の独特な臭み
人工的で良くも悪くもアメリカン 自然な風味で食べやすい
非常にハッキリとしたクリアな白さ 淡く黄色みがかった自然な白さ
まとめ 作業性を求めるならばメレンゲパウダー。自然な風味を重視するならば乾燥卵白。乾燥卵白で立てたアイシングペーストは時間がたつにつれどんどん臭みが強くなるので一度に使いきらない場合はあまりお勧めできません。色彩の鮮やかさや思い通りの発色を求める場合はメレンゲパウダーがマスト。慣れない中での扱い易さで初心者さんにも、好発色で玄人さんにも、自信を持ってオススメできるのがWILTONメレンゲパウダーです。

メレンゲパウダーと乾燥卵白の比較イメージ

ペーストにする前の比較
ペーストにする前の状態。左がWILTONメレンゲパウダー、右が乾燥卵白です。
メレンゲパウダーアイシングのアップ
WILTONメレンゲパウダーを使用したアイシングクッキーの表面。
乾燥卵白アイシングのアップ
乾燥卵白を使用したアイシングクッキーの表面。

メレンゲパウダー・乾燥卵白

アイシングカラー

スプリンクル・アラザン

道具・その他

  • アイシングクッキーのススメ
  • 基本のアイシングペースト作り
  • アイシングデコレーション・装飾パターン
  • メレンゲパウダーと乾燥卵白の比較
  • アイシング関連商品一覧