カカオマス・カカオバター

「デ・ラ・カカオ」は純度が高い良質のカカオバターを使用したスプレー式の製菓用カカオバターです。従来のカカオバターは、油脂の特性上人肌の温度に加熱して融解してから作業する必要が有りましたが、本品は使いたい時にそのままスプレーするだけでココアバターを素早く吹き付けることが可能です。チョコレートの艶出し、チョコレートモールドの型抜き、タルトの水分移行や吸湿の防止など、製菓の幅広い用途でお使い頂けます。特にチョコレートの型抜きは効果覿面で、モールディングの作業効率の改善に貢献します。
また「デラカカオ」のちょっと変わった使い方では、ミントやチャービルなどの葉物（フレッシュハーブ）や食用花（エディブルフラワー）の花びらに満遍なく噴霧すれば、水分の蒸発を防いで萎れの防止にも効果を発揮します。

アフリカのガーナで収穫された良質のカカオ豆を原料に、こだわりの製法で加工した製菓用カカオマス。「T&C」ブランドで親しまれてきた大東カカオが生産する、計量のしやすい国内製造の業務用製品です。
カカオマスとは、砂糖や乳成分を添加していないカカオ分100％のチョコレートのことで、「カカオペースト」や「パート・ド・カカオ」とも呼ばれています。一般的なカカオマスの製造方法は、選別・洗浄したカカオ豆を粉砕して皮と胚芽を取り除き、カカオニブという形状にしていきます。このカカオニブをロースターで焙煎し、グラインダーで磨り潰して流動状のカカオマスにます。さらにプレス機にかけて余分なカカオバター分を取り除いてテンパリングし、固形のカカオマスに仕上げていきます。原料となるカカオ豆の産地や品質、さらにローストの違いにより、カカオマスの品質は大きく左右されることになります。
本品は直接熱風型ニブロースター（LBCTライン）と呼ばれる設備を使い、選別した高品質のカカオニブに直接熱風をあててじっくりとロースト加工しています。LBCTラインでは低菌化と色調調整処理を行い安定した品質のカカオマスが製造可能で、この専用ラインでの加工によりカカオニブにしっかりと熱が加わり、カカオの風味を最大限に引き出しています。一般的な使い方としては、カカオ本来の味と香りがダイレクトに伝わりますので、チョコレートの風味や苦味の強化にお使い下さい。もちろん、カレーやソース等の料理の隠し味としてもご利用いただけます。扱いやすいピストールタイプなので、板状のカカオマスに比べて計量しやすく融解しやすいので作業性に優れてます。
カカオマスに含まれるポリフェノールの効果が注目されており、近年カカオマスの需要が増加しています。
尚、大東カカオはチョコレート・メーカーとしての企業責任の一貫で、持続可能なカカオ産業の実現のためにWCF（世界ココア財団）に加盟しています。

カカオバリー社が生産する、カカオ豆から抽出した製菓用カカオバター。フランス語表記では「ブール・ド・カカオ」となり、英語ですと「ココアバター」となります。脱臭加工済みのココアバターを、ピストール（コイン状）状に成形したものです。小さな粒状なため、固まりを削る手間なく計量でき、非常に使いやすい商品です。チョコレートに追油していただくと、流動性が向上します。ピストレ用のアパレイユ作りに重宝します。

DGF社が供給する業務用カカオバター。規格変更により、流し込みタイプから小さな粒状にリニューアルしました。砕く必要が無いので、必要な分量を計量して直ぐに仕込みにご利用いただけます。脱臭加工を施しプレーンな状態ですので、追油するクーベルチュールの風味を損なう心配が有りません。

ヴァローナの業務用カカオパート（カカオ分100％のショコラ）。一般的には「カカオマス」と呼ばれている素材で、純粋なカカオ豆の苦味・酸味と、高い香りの持続性が特徴。厳選された高品質のカカオ豆を使用しており、クーベルチュールと同じように丁寧に加工しているので非常になめらかで芳醇な風味のカカオマスです。クーベルチュールに少量ブレンドすることで、カカオの風味や味わいが引き立ち、アレンジ次第でオリジナルのチョコレートに仕上がります。形状は昔から変わらず、1kgブロック（タブレット）が3枚入っています。

フランス製の品質にこだわった最高級カカオバター。高品質のカカオバターを作るにはカカオ豆の品質はもちろんのこと、選別・下処理にどれだけ手間をかけて製造するかが重要になってきます。品質の悪いカカオ豆は発酵状態が悪かったり豆の風味が粗悪で、どんなにカカオ豆の洗浄・選別を行っても品質の良いチョコレートを作ることはできません。ヴァローナ社の製造ノウハウを駆使し良質のカカオ豆を原料に脱臭処理しているので、高純度で無味無臭の状態になっています。融解したチョコレートに、溶かした本品を追油して、さらに流動性を向上させることができます。チョコレート専用の食紅を添加して、オリジナルの色味のチョコレート専用色素を作ることも可能です。

フランスの老舗チョコレートメーカー「ヴェイス」は、19世紀末にフランス第二の都市リヨン近郊の町「サンテティエンヌ」で創業しました。ヴェイス社のカカオマスが扱いやすいコイン状（ピストール）にリニューアルされました（業務用製品）。新たに導入された「フォンデット容器」は密閉性が高く、光と湿気を遮断。カカオマスの風味の劣化を最小限に食い止めます。原料にはコートジボワール産のカカオ豆を使用。カカオの風味や苦味の強化にお使い下さい。

カカオバリー社が生産する、パンチの有るカカオの風味が特徴のフランス製カカオマス。カカオマスとは、砂糖が添加されていない、カカオ分100％のチョコレートです（カカオバター分53％）。口溶けは滑らかで、目の覚めるような力強いカカオの苦みが最後まで持続し、カカオ特有の風味が広がります。製菓用チョコレート最大手メーカーだけあって、雑味を抑えたバランスの取れた仕上がりのカカオマスになっています。甘味を抑えながらカカオの風味を強めたり、色味を強調するために使用されます。コイン状に加工されているので、板状のカカオマスよりも計量しやすく作業性の良い製品です。

カカオバリーから「超微粒子カカオバター」が発売になりました（ココアバター パウダー）。大量のチョコレートを効率よくテンパリングできる粉末状カカオバターで、標準使用量はチョコレートの1％です。使い方は、チョコレートを電子レンジか湯煎で37～38度に溶かした後に、34～35度に冷却します。そこへ溶かしたチョコレートの1％量のマイクリオを加えて、スイートチョコレートなら31～32度、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートでしたら29～30度の温度にセットすればテンパリング作業が完了です。
マイクリオをカカオバターとしてお使い頂くことはもちろんのこと、テンパリングの作業が簡素化出来たり、またムースなどの冷菓に凝固剤としてゼラチンなどの代替品として使用することが可能です。焼き上がった熱い状態のタルトに本品を振りかけることで、タルト表面にカカオバターの膜を作り、トッピングする果実やジャム等からの水分移行を防いでサクサクとした食感を持続させることができます。また、マイクリオと粉砂糖を合わせて練れば、ピエスモンテの部品を作ることも可能で、あらゆる可能性を秘めた製品です。
脱臭加工により余計な雑味や風味を持たないため、素材の味を生かした料理にも使用されています。肉や魚、甲殻類、野菜等、様々な食材にマイクリオをまぶしてグリルしていただくと、必要最低限の油分だけで焼き上げることができるので、素材の持ち味を最大限に引き出すことができます。

大東カカオの国内工場で生産されている、脱臭・脱色加工された高品質の製菓用カカオバター（Dココアバター）。カカオの実から作られる植物油脂で、人肌程度の温度で融解する性質があります。プレス機で圧搾した良質なココアバターに脱臭処理を施し、カカオ豆由来の香りを除去しています。チョコレートの流動性を高めるために、このカカオバターを追油して使います。無臭ですので、ブレンドしたときにベースとなる製菓用チョコレートの風味を損なう心配が有りません。